豪：鉄鉱石価格が100.8US$/tと過去4か月間で57％値下がり、中国における温室効果ガス排出削減を理由とする鉄鋼生産量の制限が背景に

　2021年9月19日付けの地元メディアによると、鉄鉱石のスポット価格が100.8US$/tと、過去1週間で22％下落し、2021年5月における過去最高水準の価格234US$/tから57％下落したことが明らかになった。この大幅な価格の下落は、中国において、同国政府が国内の温室効果ガス（GHG）排出量を削減するという目的のもと、2021年の鉄鋼生産量を2020年と同等とするために製鉄活動に制限を設けているということが背景にあるとされており、S&P Global Platts社は、この制限が現在の時点では未だ十分な効果を発揮していないことからも同年9月後半から10月にかけて更に厳格に行われることになると予測している。また、分析機関であるUBSは、鉄鉱石価格は今後も下落が続き、65US$/tとなる可能性があると予測している。