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ニュージーランド:政府、国際自然保護連合における海底鉱物資源採掘モラトリアムの可否に関する投票を棄権
2021年9月21日付けの地元メディアによると、ニュージーランド政府は、国際自然保護連合(IUCN)が2021年9月3~11日に仏マルセイユで開催した国際会議において、海底鉱物資源採掘モラトリアムの可否に関する投票を棄権したとされている。国際海底機構(International Seabed Authority:ISA)は、海底鉱物資源に関してこれまでに探鉱権を30件発行しており、また商業目的の採掘権の申請を可能とする規則の策定を認める準備を進めている一方で、IUCNはこれらの規則を認める前には深海生物の多様性や生態系の科学的な情報を収集することが必要であるという理由等に基づき、海底鉱物資源の採掘をモラトリアムとすべきとして今回の投票を行ったとしている。この投票においては、モラトリアムに対する賛成票が81票、反対票が18票となり、棄権票はニュージーランド政府や豪州、英国、米国、フランスなどからの代表による票を含む28票となったとされている。
