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ボリビア:ミレニアム財団、ボリビア経済に関する報告書で鉱業分野の課題に言及
2021年9月21日付け現地紙によると、2021年7月、シンクタンクのミレニアム財団(Fundación Milenio)は、ボリビア経済に関する報告書「Informe de Milenio sobre la Economía de Bolivia 2021」(https://fundacion-milenio.org/informe-de-milenio-sobre-la-economia-de-bolivia-2021-no-43/)を発行した。本報告書の鉱業に関する内容の要点は、以下のとおり。
・1986年の大規模な鉱業危機以来、約70年でボリビアの鉱業生産は金額・量ともに約6倍となった。2006年の時点では、主に前の鉱業法に基づいて、San Cristóbal、San Bartolomé、San Vicente、Don Marioの各鉱山の操業が始まり生産量が増大したが、その後新規の主要プロジェクトはない。
・Arce大統領は、2021年中に774mBOB(ボリビアーノス:約112mUS$)という大規模な鉱業投資がOruro県内の様々なプロジェクトに向けられると発表した。例えば、ボリビア鉱山公社(COMIBOL)は5.5mBOB(約798kUS$)の投資を行い、Sabaya郡のNegrillosおよびPacucollo探査プロジェクトの第2フェーズを進め、銀、亜鉛、鉛の開発の方向性を決めると述べた。また大統領は、195mUS$を投じ、150千t/年超の鉱石を処理する亜鉛の製錬・精製プラントの建設について報告した。
・一方、ペルーのエネルギー鉱山省(MINEM)は、ペルーには46の鉱業プロジェクトがあり、総投資額は56,158mUS$であるとし、2021年は3,500mUS$以上を投資すると発表した。
・ボリビア鉱業の規模は、隣国のチリやペルーと比較すると非常に小さい。2019年の鉱物輸出額は、チリは38,084mUS$、ペルーは28,074mUS$なのに対し、ボリビアは4,254mUS$である。チリやペルーと比較してボリビアの鉱業輸出額が著しく低いのは、その生産能力が非常に限られていることが理由で、これは開発準備や新規プロジェクトへの投資が不足していることを示している。Fraser Instituteの2020年鉱業投資環境ランキングでも、ボリビアはベネズエラとともにワースト10地域の1つに入っている。
・2016年以降、ボリビアの鉱物輸出額は天然ガス輸出額を上回り、ボリビア経済は鉱業に大きく依存しているが、今後、ダイナミックで近代的かつ持続可能な鉱業を実現するために、複数のボトルネックを解消する必要がある。具体的には、新規プロジェクトの探鉱および開発への投資不足、埋蔵量の不足、ガバナンスの欠如、インフォーマルな採掘活動の増加が挙げられ、これらの解決のために、投資家の安全の確保を目的とした規範の導入を提案する。


