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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2021年10月5日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Inalum、2021年末のIPOを計画

 2021年9月28日付け現地メディアによると、インドネシア国営アルミニウムメーカーPT Inalumは、川下事業の開発資金を調達するために、2021年末に新規株式公開(IPO)を計画している。PT Inalumは、MIND IDという名でも知られており、国有の鉱業持株会社でもある。現在、事業会社と持ち株会社の分離を進めている。MIND IDのCEOであるOrias Petrus Moedak氏は、下院(国民協議会)のエネルギー・鉱業委員会VIIの公聴会で、「PT Inalumを事業会社、MIND IDを持ち株会社とする分離プロセスが2022年初頭までに完了できれば、事業会社のIPOは2022年末までに実現する予定である。」と述べた。
 MIND IDの戦略的サービスのディレクターであるOgi Prastomiyono氏によれば、MIND IDは現在、IPO計画の商業的、法的、その他の側面に関するデューデリジェンスを行っており、PT Inalumの株式をどれだけ投資家に提供するかについてはまだ決定していない。
 Ogi氏は、IPOによる資金調達は、PT Inalumが国内のアルミニウム下流産業を発展させるのに役立つと述べている。
 PT Inalumは今後もボーキサイトの採掘・加工に注力し、アルミニウムの原料となるアルミナを製造する工場を建設する予定である。また、同社は、他の国営鉱山会社であるPT Antamと協力して、製錬所グレードのアルミナを年間1百万t生産するための精製工場を建設中である。

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