閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2021年10月8日 シドニー Whatmore康子

豪:Fortescue社、2040年までにScope 3の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする目標を設定

 2021年10月6日付けの地元メディアによると、豪Fortescue Metals社は、自社のサプライチェーンを通じた温室効果ガス(GHG)排出である「Scope 3排出」を2040年までに実質ゼロとする目標を設定したことを明らかにした。Fortescue社はこの目標を達成するために、同社の顧客である製鉄所のGHG排出量の削減に焦点を当て、これらの製鉄所に対してGHG低排出の製鉄テクノロジーの適用に関する協力を行い、同社の子会社である豪Fortescue Future Industries(FFI)社が製造する水素やアンモニアを供給するとしている。同社の2020/21年度におけるGHG排出量のうち98%は、「Scope 3排出」である製鉄所の排出量が占めるが、同社はこれらの排出量を2030年までに2020/21年度比で単位生産量当たり7.5%削減し、2040年には100%削減とするという目標を設定している。また、Fortescue社は、同社の鉄鉱石を海上輸送する際に生じるGHG排出量も、2030年までに2020/21年度比で単位生産量当たり50%削減する予定。一方、同社のライバル社であるBHPは、Scope 3排出量を2050年までに実質ゼロとする目標を掲げている。

ページトップへ