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鉱種:
2021年10月12日 ロンドン 倉田清香

その他:ICSGの銅需給予測、2021年はほぼバランス、2022年は328千tの供給過剰

 2021年10月5~6日、新型コロナウイルスのためオンラインで国際銅研究会(ICSG)が開催され、2021年及び2022年の銅需給予測について協議が行われた。2021年及び2022年の世界の銅需給バランスについて、2021年はほぼバランス(約42千tの供給不足)、2022年は約328千tの供給過剰と予測した。
 供給サイドについて、2021年の銅鉱石生産量は、新規生産能力の増加があったものの、ペルーの生産量回復遅延、チリのSxEw産量の減少、ミャンマーのSxEw鉱山の一時閉鎖、一部鉱山での品位低下や操業上の問題などにより、前回(2021年4月)予測の3.5%増から2.1%増に下方修正した。2022年の生産量は、多くの国、特にペルーでパンデミック前の水準まで回復が続いていることや、試運転中の鉱山の立ち上げや拡張、大規模プロジェクト開始にも支えられることにより、2021年比3.9%増と予測した。
 銅地金生産量は、2021年は主にチリとミャンマーのSxEwの生産量の減少、日本、豪州、ロシアでの操業上の問題、中国での電力供給問題、予期せぬメンテナンスの発生により、前回予測の前年比3.0%増から1.7%増に下方修正した。2022年は、精鉱の入手が容易となり、SxEwの生産量が回復し、二次生産品の生産量がさらに増加することにより、2021年比3.9%増と予測した。
 需要サイドについて、銅地金消費量は、2021年は2020年からほぼ横ばい(0.1%減)、2022年は2021年比2.4%増と予測した。2021年の中国を除く消費量は主に世界経済情勢全般や製造業の改善により6.5%増が見込まれる。一方で、中国の見かけ上の消費量は、2020年に銅地金を大量輸入したことにより2021年は輸入が大幅に減少するとみられ、2021年の中国の消費量は5%減と予測している。様々なコンサルタントの見積によると、実際の中国の2021年消費量は3%増の可能性がある。2022年は、世界経済の回復が継続すると予想され、銅の最終消費部門に利益をもたらすとしている。

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