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南ア:政府が水素経済発展のモデル地域Hydrogen ValleyのFSを策定
2021年10月8日付け南ア科学イノベーション省(DSI)主催のWebinarにて、政府はHydrogen ValleyプロジェクトのFS調査の結果を公表した。同プロジェクトは、南アLimpopo州からヨハネスブルクを経由してダーバンに至る回廊における水素経済発展のモデル構築を目的としており、DSI以外に、PGM生産者Amplats社、水素燃料電池開発会社Bambili Energy社、コンサルタントEngie社が参画している。Hydrogen Valleyにおける水素需要を産むモデルプロジェクトを紹介することで、関連投資を呼び込む狙いがある。FS調査においては、Limpopo州Mogalakwena、Johannesburg、Durban・Richards Bayの3つの水素経済ハブと9つのパイロットプロジェクトを研究している。パイロットプロジェクトには、Amplats社のMogalakwena PGM鉱山などでの露天採掘における燃料電池搭載の鉱石運搬トラック導入が含まれるほか、バスや大型トラック輸送における燃料電池の活用(Toyota社やHyundai社などが参入)、Sasol社によるグリーン水素からのアンモニアやエチレンの製造、港湾施設やオフィスビルにおける燃料電池の活用などを挙げて、経済性評価を行っている。また、同調査結果報告では、当該プロジェクトが2050年までにGDPに3.9~8.8bUS$の効果をもたらす可能性があるとした。公開文書については、以下のURLよりアクセス可能。
https://cisp.cachefly.net/assets/articles/attachments/86547_hydrogen_valley_feasibility_study_report_final_version.pdf
