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ロシア:Baimsky銅鉱床の開発費が8.5bUS$まで増加
2021年10月6日付けの地元報道等によると、KAZ Minerals社は、Baimsky銅プロジェクトのバンカブルFSが完了したことを発表した。
Baimsky銅プロジェクトは、世界有数の銅資源の開発計画であるが、開発費の見積額は8.5bUS$に増加した(当初5.5bUS$だった見積額はその後7bUS$に上がり、2021年9月には8bUS$とされていた)。
鉱山は、2027年末までに生産操業を開始し、マインライフは20年以上で、最初の10年間の平均年間生産量は銅300千t、金490千ozを予定している。マインライフ全体での品位は、Cu 0.47%、Au 0.27g/tと推定されているが、生産開始後数年間はより高い品位が期待される。また、過去のデータやバンカブルFS実施中に行われたボーリングにより、マインライフ延長の可能性が示されている。
選鉱プラントの鉱石年間処理能力は、2ライン合わせて70百万tである。
鉱床では初期作業が継続されており、チュクチ自治管区の包括的発展計画に基づき、インフラ整備に向けてロシア政府との協力も進んでいる。銅精鉱を北極海航路で市場に出荷するため、Baimsky銅鉱床とNaglyoinyn岬に位置する新たな港湾との間に428kmの全天候型道路を建設する。また、Rosatom社が建設・運営する原子力発電所が同鉱床にカーボンフリー電力を供給することで、低炭素型の銅生産が可能となる。