ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 鉄鉱石
豪:Rio Tinto、原料炭の替わりにバイオマスを利用した温室効果ガス低排出製鉄技術の試験をパイロットプラントで開始
2021年10月13日付けの地元メディアによると、Rio Tintoは、原料炭の替わりにバイオマスを利用することで温室効果ガス(GHG)の排出量を削減した製鉄技術の試験を、小規模なパイロットプラントで開始したことを明らかにした。この技術は、リグノセルロース系バイオマスを、麦わらやサトウキビの搾りかすなど農作物の副産物などから製造して鉄鉱石と混合させ、これらのバイオマスから放出されるガスと、再生可能エネルギーで発生させた電磁波で加熱して鉄鉱石を還元する仕組みのものであるとされている。同社のこの技術は、直接バイオマスを使用するため、他の技術ではバイオマスを木炭やバイオガスに変換する過程で生じる非効率性やコストを回避することができるほか、農作物の副産物を利用するという点で森林伐採の必要性がないという利点を備えているとされている。同社はこの製鉄技術について、更に大規模なプラントでの試験が成功すれば、自社の鉄鉱石微紛鉱を原料とする製鉄の商業化が進められる可能性があるとしている。
