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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2021年10月18日 シドニー Whatmore康子

ニューカレドニア:多国籍コンソーシアムProny Resources社、Goroニッケル・コバルト鉱山で生産するニッケル地金を数年間で合計42千t供給する合意を米Tesla社と締結

 2021年10月13日付けのメディアによると、多国籍コンソーシアム企業であるProny Resources社は、同社の操業するGoroニッケル・コバルト鉱山において、数年間で合計42千tのニッケル地金を供給する合意を米Tesla社と締結したことを明らかにした。Prony社は、同鉱山のNi生産量を2021年に20千t、2022年に35千t、2023年に45千tと、段階的に増加させることを目標としている。同社は2021年4月に、同鉱山を伯Valeから買収した。Valeは、同鉱山の操業において、Niの生産量が技術面の問題などから目標値を達成できないことや、住民の反対運動を受けていたことなどを背景に、同鉱山を売却することを2019年に表明していた。Prony社は、同社権益の51%がニューカレドニアの州政府や地元投資家で形成されるコンソーシアムSPMSC(Societe de Participation Miniere du Sud Caledonien)などを含むニューカレドニア資本によって保有され、19%が欧州やシンガポールなどに拠点を置くスイスの商社Trafigura社の保有とされている。

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