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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2021年10月19日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:インドネシアのニッケルが中国の工業化を支える

 2021年10月13日付け現地メディアによると、インドネシアは鉱物資源の生産に積極的な国の一つとして知られているが、その中の一つにニッケルがある。インドネシアのニッケルの主な輸出先は中国である。
 インドネシア大学のエコノミストであるFaisal Basri氏は、インドネシアのニッケル鉱山から中国への輸出量は年々増加していると説明する。フェロニッケルやニッケル銑鉄(NPI, HS7201)は、鉄鋼(HSコード第72類)の原料であり、中国の産業成長を支えるために、広く中国に輸出されている。
 国際貿易センターのデータによると、過去3年間のNPIの輸出も大きく伸びている。2018年、中国への輸出は38.3千tに達し、他国への輸出は55.8千tだった。一方、2019年の世界へのNPIの輸出量は112.3千tに達し、そのほとんど(108千t)が中国向けであった。また、2020年にはNPIのほぼすべての輸出が中国に向けられ、全体の輸出量である279.3千tのうち、279.2千tが中国向けであった。Faisal氏は、インドネシアはその寛大さによって、ニッケルをインドネシアの産業を支援するためではなく、中国の工業化を支援するために使用していると説明した。
 フェロニッケル(HS7202.60)については、インドネシアから中国への輸出が大きく伸び続けている。2018年には輸出量が857千tに達し、そのうち中国向けは643千tだった。そして2019年のフェロニッケルの中国向け輸出量は1.4百万tとなり、総輸出量1.59百万tのほぼ全量を占めるようになった。2020年には、すべてのフェロニッケルの輸出先が中国に向けられ、2019年から大幅に数量を増やして2.78百万tとなる。Fisal氏は、フェロニッケルの輸出量はさらに増え、100%が中国に輸出されている。したがって、インドネシアの産業構造の強化にはなっていないと語った。

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