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インドネシア:Yi-Ho Holdingグループ、Sulawesi島のニッケル鉱山を買収
2021年10月14日付け現地メディアによると、中国の新怡和控股集团有限公司(New Yi-Ho Holdingグループ)は、鉱業事業セグメントの拡大の一環として、Sulawesi島の3つのニッケル鉱山の買収を検討している。Yi-Ho Holdingグループの現地不動産開発部門であるPT Yiho Jakarta Real Estate DevelopmentのCEOであるRichard Oh氏が、明らかにした。
同氏は、「ニッケル鉱山のIUP(鉱業事業ライセンス)には、1件につき50mUS$を割り当てている。今後は、3つのニッケル鉱山のIUPを取得することを目標としている。」とした。また、鉱業は、不動産開発、金融、観光、教育に加えて、Yi-Ho Holdingグループの5つの事業の柱の一つであると説明した。
インドネシア・ニッケル鉱業協会(APNI)の事務局長であるMeidy Katrin Lengkey氏は、電気自動車(EV)のバッテリー工場を含む国内のニッケルベースの川下産業の開発を政府が積極的に推進している中、外国人投資家や国内企業がインドネシアのニッケル鉱山の買収に関心を高めていると述べた。同氏は、投資省のデータによると、すでに稼働している30工場に加え、108社が新規プロジェクトの開発を計画していることから、2025年までに国内のニッケル系下流工場は最大で130工場になる可能性があるとしている。
同氏は2021年8月に、国内のニッケル鉱石消費量は今年の約80百万tから2024年には約250百万tに急増すると予測していたが、これはより多くの新しい製錬所や下流工場が完成するためだという。
