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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アンチモン チタン 亜鉛 ウラン クロム マンガン
2021年10月21日 モスクワ 小松弘希

ロシア:2030年までの鉱物資源基盤発展プロジェクトを政府が承認

 2021年10月8日付けの地元報道等によると、2030年までの鉱物資源基盤の拡大と国家の経済成長を目的とした天然資源環境省のプロジェクト「地質:伝説の復活」が、2021年10月6日付けロシア政府令第2816-r号により承認された。
 当該計画は、2024年までに石油、天然ガス、金、銀、鉛、亜鉛、アンチモンの再開発の割合を100%にするための一連の施策を定めている。マンガン、ウラン、クロム、チタンの再開発の割合については2024年までに75%に拡大する計画である。2030年には、資源量の増加が生産量を上回る見込みで、再開発の割合は前者の鉱物グループが150%、後者のグループが100%となる。
 また、固体鉱物と炭化水素の開発ライセンス交付に向けて、2024年までに20か所以上の有望エリアを特定し、2030年までに400か所に増やす予定である。同目標達成のため、未調査エリアでの探査を継続的に実施する。
 上記の探査ニーズに対応して、ロシア国産機器の生産立ち上げも予定しており、特に、2030年までに、回収困難な石油資源用機器の技術試験場を100か所設置する。
 現時点では当該計画の資金規模は明らかになっていないが、2020年7月には、Abramchenko副首相が約30bRUB(ロシア・ルーブル)を見込んでいると述べていた。

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