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- 鉱種:
- プラチナ 銅 パラジウム PGM(白金族) ニッケル
加:BHPは豪Wyloo Metals社に対抗して加Noront Resources社買収提案を引き上げ、Noront Resources社はBHPを支持
加Noront Resources社は2021年10月20日付けプレスリリースにおいて、BHPが同社への買収提案価格を引き上げ、豪Wyloo Metals社の買収提案価格を上回る1株あたり0.75C$を提示したことを発表した。Noront Resources社の取締役会はBHPの提案を支持しており、株主に対しBHPを支持するよう推奨している。同社の10月18日付けプレスリリースでは、1株あたり0.70C$を提示したWyloo Metals社の買収提案に合意することを発表したものの、BHPは5営業日以内にさらなる買収提案を行うことができるとしていた。
買収成立には株主50%以上による承認が必要であり、筆頭株主であるWyloo Metals社はBHPのオファーを支持する予定はないとしている。だが同社の保有株式は37.2%であることから、BHPの買収提案成立にはWyloo Metals社の承認は必要ないとの見方をNoront Resources社は示している。
Wyloo Metals社は以前、Noront Resources社をめぐる長期的な買収合戦を行う意思があることを示しており、投資家は同社がBHPを上回る提案を行うのかを注視すると予想される。10月20日のNoront Resources社の株式は0.82C$で取引されており、さらなる高い提案が出されるとする投資家の予測を示している。
Noront Resources社は加ON州Ring of Fire地域でEagle’s Nestニッケル・銅・PGMプロジェクの開発を進めており、さらなる調査が必要であるが、北米の電気自動車(EV)サプライチェーンに供給できる高品位ニッケルを生産できる可能性があると見られている。だが同地域では基本インフラが整備されていないことから、プロジェクトの開発は停滞し、Noront Resources社は資金不足に陥っていた。BHPのJohan Van Jaarsveld開発事業部長によると、Ring of Fire地域は今後40~50年という時間軸で見ても大きな価値があるとしている。
