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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル マグネシウム
2021年10月26日 シドニー Whatmore康子

豪:BHPがニッケル採掘における廃滓を利用した炭素貯留回収技術を研究、WA州Mt Keithニッケル鉱山の廃滓ダムで試験を実施へ

 2021年10月21日付けのメディアによると、BHPは、ニッケル採掘における廃滓を利用して炭素回収貯留を行う研究を行っていることを明らかにした。BHPは、同社の傘下である豪Nickel West社がWA州で行うニッケル採掘で生じる廃滓には酸化マグネシウムが多く含まれていることから、これらの廃滓と炭素を結合させて炭酸マグネシウム(MgCO3)を製造することによって、大気中の炭素の回収や貯留、あるいはセメントやプラスターボードなどの建材の製造に利用することが可能になるとしている。同社は、Nickel West社の操業するWA州Mt Keithニッケル鉱山の廃滓ダムが、既に年間で自動車15千台の排出量に相当する40千tの二酸化炭素を大気から吸収しており、今回新たにMgCO3製造技術によって、同等以上の二酸化炭素の回収及び貯留が可能になるとしており、同鉱山の廃滓ダムにおいて、この可能性についての試験を実施するとしている。

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