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ロシア:CGI Russia、ロシアの鉱山会社14社の気候変動対応に関する報告書を公表
2021年10月15日付けの地元報道等によると、ロシア気候ガバナンス・イニシアティブ(CGI Russia)は10月12日、ロシアの鉱山会社等14社による気候変動対応に関する報告書を公表した。同報告書には、ロシアの鉱山・製錬会社14社(ALROSA社、NLMK社、EVRAZ社、Magnitogorsk Iron and Steel Works(MMK)社、Metalloinvest社、Uralkali社、Norilsk Nickel社、Petropavlovsk社、Polymetal社、Polyus社、RUSAL社、Severstal社、PhosAgro社、NordGold社)に関する調査結果が掲載されている。今回調査対象となった鉱山・製錬業界による温室効果ガス排出量は、世界では同排出量の約8%、ロシアにおいては同排出量の約11%を占める。
報告書によると、14社中6社が、2028年までに温室効果ガス排出量の削減計画を公表する一方、長期的な削減計画を示していない。他方、このうちRUSAL社とEVRAZ社の2社は、2030年までの排出量削減目標を定めており、最も高い削減目標はRUSAL社の35%となっている。
なお、世界の鉱山会社では、ArcelorMittal社が2030年にカーボンニュートラルの達成目標を設定している。
また、CGU Russiaのアナリストによると、ロシアにおける再生可能エネルギーによる電力供給は、世界的な傾向と同様に、消費地への直接供給が主流となっている(Polyus社、ALROSA社、RUSAL社、Petropavlovsk社が採用)。さらに、I-REC(国際再生可能エネルギー証書)を活用する企業(Polyus社)や、再生可能エネルギーによる自家発電を行う企業(Polyus、Polymetal社)も存在する。
鉱山会社による操業時の天然ガス利用も注目すべき点である。天然ガス燃焼時のCO2排出係数は、石炭燃焼時と比較してほぼ2分の1であり、ディーゼル燃料や重油と比較して20~30%低い。このため、Uralkali社、PhosAgro社、RUSAL社、Norilsk Nickel社、Metalloinvest社は、天然ガスを気候変動対応において優先すべき燃料として、全電源の60%以上の割合に設定している。他方、ALROSA社、Polymetal社、Polyus社、Petropavlovsk社の電源構成における天然ガスの割合は、12%以下に留まる。


