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ニュース・フラッシュ

鉱種:
PGM(白金族) ニッケル
2021年10月28日 モスクワ 小松弘希

ロシア:Norilsk Nickel社の2021年1~9月期の生産実績

 2021年10月20日付けの地元報道等によると、2021年1~9月期のNorilsk Nickel社の生産実績は、Oktyabrsky鉱山、Taimyrsky鉱山、Norilsk選鉱プラントの操業が一時的に停止したことにより、全ての金属における生産量が前年同期に比べ減少した。特にニッケルと銅は、白金族(PGM)と比較して、採掘から最終製品までの生産サイクルが短いことから減少幅が大きかった。Norilsk Nickel社のSergey Stepanov上級副社長・業務執行取締役は、「反対に同要因により、鉱山と選鉱プラントの復旧後、第3四半期のニッケルと銅の生産量の回復はPGMに比べ早かった。」としている。
 Oktyabrsky鉱山は、2021年5月中ごろからフル稼働している。Taimyrsky鉱山の稼働率は85%であり、本年12月初めには完全に復旧する見込みである。Taimyrsky鉱山では下層からの地下水の汲み出しを終えつつあり、採掘作業の安全性向上のため、排水後の地層に補強材を再設置している。Norilsk選鉱プラントは、移動式破砕施設の稼働により、現在93%まで生産能力が回復しており、12月にはフル操業に達する見込み。

Norilsk Nickel社の金属生産動向
2021年1~9月 2020年1~9月 増減割合
(%)
2021年予想 2020年
パラジウム
(千oz)
1,913 2,053 -6.82 2,350~2,410 2,826
プラチナ
(千oz)
463 513 -9.75 580~640 695
ニッケル(t) 129,858 167,753 -22.59 190,000~200,000 235,709
銅(t) 288,310 358,588 -19.60 335,000~355,000 487,186
※2021年予想は、自社原料による金属生産量のみであり、Bystrinsky GOKの生産量は含まない。Bystrinsky GOK(Norilsk Nickel社が50.01%を所有)の2021年の生産量(100%所有ベース)は金230~240千oz、銅65~70千tを予定。

 2021年第3四半期のニッケル生産量は前期比55%増の51千t、銅生産量は42%増の116千t、パラジウム生産量は9%増の598千oz、プラチナ生産量は8%増の145千ozとなった。

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