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豪:Mineral Resources社と米Albemarle社、リチウム価格の値上がりを背景にWA州Wodginaリチウム鉱山の操業を再開へ
2021年10月25日付けの地元メディアによると、豪Mineral Resources社と米Albemarle社は、両社が40%と60%の権益保有率で運営するMARBL Lithium Joint Venture(MARBL)の進めるWA州Wodginaリチウム鉱山拡張プロジェクトにおいて、同鉱山の操業を再開することを明らかにした。同鉱山は、2019年11月よりリチウム価格が値下がりしたことを背景に休山とされていたが、最近リチウム価格が値上がりしたことにより、操業再開の運びに至ったとされている。MARBLは同鉱山において選鉱能力が250千t/年の選鉱施設を3基所有するが、操業再開にあたって、まずこのうちの1基を再稼働させて2022年9~12月四半期から精鉱生産を再開し、精鉱需要が増加する時期に残りの施設を再稼働させるとしている。また、Mineral Resources社とAlbemarle社は、同鉱山の操業再開において、初めに200人のフルタイム雇用を創出するとしている。同鉱山で生産されるリチウム精鉱は、その100%の販売権をAlbemarle社が所有するが、同社が2021年9月、リチウム処理プラントを所有する中Guangxi Tianyuan New Energy Materials社を200mUS$で買収するなど、中国でのリチウム市場を広げる動きであることから、中国に輸出される可能性が高いと同メディアは予測している。
