ペルー：Ayacucho州で反鉱業無期限デモ開始、一部住民がApumayo金鉱山を襲撃、放火

　2021年10月30日付け現地紙によると、2021年10月28日、Ayacucho州Parinacochas郡、Lucanas郡、Pucar del Sara Sara郡では、州内で操業するApumayo金鉱山、Inmaculada金・銀鉱山、Breapampa金・銀鉱山、Pallancata金・銀鉱山の操業停止を求める無期限抗議デモが開始された。さらに2021年10月29日には、暴徒化した人々がApumayo金鉱山を襲撃、オフィスその他設備への放火を行い負傷者が発生した。なお本鉱山を操業するApumayo社は2021年11月3日付けの声明の中で、鉱山への襲撃を行ったのは地域住民ではなく、政治的、経済的野心を持つ社会リーダーによって扇動された、国の発展や鉱業活動の阻止を模索する人々であるとの見解を示したほか、襲撃によって爆薬を含む物資の盗難をはじめ多大な損失が発生したとコメントした。
　なお、本エリアでは2020年末にも鉱業活動による水源域の汚染を主張する住民らが道路封鎖を伴う抗議行動を実施した（2020年12月23日付 ニュース・フラッシュ：Ayacucho州、鉱山企業3社に対する72時間抗議デモを実施参照）。