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キューバ:Sherritt社、Moa Bayニッケル・コバルト鉱山の生産拡大戦略を発表
加Sherritt International社は2021年11月3日付けニュースリリースで、キューバに保有するMoa Bayニッケル・コバルト鉱山の生産拡大戦略を発表した。昨今の電気自動車(EV)向けバッテリーの需要拡大を受け、ニッケルおよびコバルトの生産量を対2020年比で15~20%拡大するほか、カットオフ品位を見直し資源量を埋蔵量に変換することで、マインライフを2040年以降に延長することを計画している。また、さらなるマインライフ延長のため、JVパートナーであるキューバ政府と協力しブラウンフィールドプロジェクトに焦点を当てている。拡張計画は新たなスラリー調製プラント建設や加AB州Fort Saskatchewan精錬所の機器アップグレードを含む複数のフェーズで構成され、詳細の発表は2022年第1四半期末を見込む。
2021年第3四半期生産実績(Sherritt社権益50%分)は、ニッケル2.9千t(対前年同期比22%減)、コバルト334t(同18%減)で、COVID-19の感染拡大の影響のほか、Fort Saskatchewan精錬所がメンテナンスのため操業を停止したことや、計画外のメンテナンス等複数の要素が重なったことが影響した。EBITDAはニッケルおよびコバルトの価格上昇により、対前年同期比14%増加し17.6mUS$を計上したものの、投入コストの増加等で相殺された。
