ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- その他
豪:Gold Hydrogen社、SA州のYorke PeninsulaとKangaroo Islandで天然水素の探査プロジェクトを開始へ
2021年11月7日付けの地元メディアによると、ブリスベンを拠点とする豪Gold Hydrogen社は、SA州のYorke Peninsula南部とKangaroo Islandで、天然水素の探査プロジェクトを開始することを明らかにした。同社は、SA州の発行する石油探鉱ライセンスPEL687を取得しており、同ライセンスに基づき天然水素の探査を行うとしている。豪州では、政府の発行するライセンスに基づく水素の探査は、Gold Hydrogen社が初の例であるとされている。同州の石油探鉱ライセンスは、2021年2月11日に同州の石油地熱エネルギー法に基づく規則「Petroleum and Geothermal Energy Regulations 2013(SA)」が改正されたことにより、水素や水素の構成物も探鉱の対象とするものとなった。同州政府によると、Yorke Peninsula南部やKangaroo Islandでは、20世紀半ばに実施された石油試錐井Minlaton Oil Syndicate Bore 1における掘進長240.8m、262.1m、507.8m地点で採取されたサンプル及び同じく石油掘削井American Beach Oil Bore 1における掘進長187.4m、289.5m地点差採取されたサンプルのガス分析が行われた結果、純度が51.3%から最大84%の水素が検出されたほか、水素またはガスの通気によって生じる環状の陥没「fairy circle(妖精の輪)」が複数、地表に認められたことにより、地下に天然水素が存在することが明らかにされた。
