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インドネシア:Solway Group、製錬所プロジェクトのためにPT PLNから電力供給を受ける
2021年11月5日付け現地メディアによると、スイスの投資グループSolway Investment Groupは、2021年11月5日、同社のインドネシア子会社PT Aquila Cobalt Nickel(ACN)が国営電力会社PT PLNとの間で、同社のAquila Projectへの200MVA(メガボルトアンペア)の電力供給に関する供給契約を締結したと発表した。この契約により、PT ACNは再生可能エネルギーによる電力を最大100%取得することができる。
インドネシアにおける同グループの長期的な戦略は、ニッケルマットや混合水酸化物(MHP)などのニッケル中間製品の処理施設を開発し、バッテリーグレードの硫酸ニッケル原料を生産することである。
Solway Groupは、インドネシアを電気自動車(EV)製造の世界的な拠点にするというインドネシア政府の計画を支援するために、中央Sulawaesi州Morowaliでニッケル製錬施設を開発している。Aquilaプロジェクトでは、ニッケルラテライト鉱石をニッケル銑鉄(NPI)に製錬するとともに、高圧酸浸出技術によって混合水酸化物製品(MHP)を生産する。
Aquilaプロジェクトにニッケル鉱石を供給するのは、Sulawesi島周辺にあるニッケル鉱床である。Asera、Bahomoahi、Sorawolioの3つのニッケル鉱床は、サプロライト鉱石で約50百万wmt、リモナイト鉱石で約40百万wmtの資源量が推定されている。Morowaliの製錬所は、最大5百万wmt/年のサプロライト及びリモナイトの鉱石を処理し、最大50千t/年のニッケルを生産する能力を有する。Aquilaプロジェクトはいくつかの段階を経て実施され、初期生産は2023~2024年に開始される予定である。
