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2021年11月15日 リマ 初谷和則

ペルー:Apurimac州Cotabambas郡、Minera Las Bambas社との合意翌日に南部鉱物輸送道封鎖を再開

 2021年10月18日から、Apurimac州Cotabambas郡では南部鉱物輸送道の封鎖が行われていたが、2021年10月27日にVasquez首相やGonzalesエネルギー鉱山大臣らが現地訪問し地域代表者と協議した結果、封鎖は解除された(2020年11月2日付 ニュース・フラッシュ:Apurimac州における南部鉱物輸送道封鎖、Vasquez首相ら政府代表団介入で解除参照)。
 2021年10月9日及び10日付け現地紙によると、本協議の取り決めに基づき、2021年11月8日に首相府やエネルギー鉱山省(MINEM)代表者により構成される政府代表団が再度同郡Challhuahuacho区を訪問してMinera Las Bambas社や同区代表者らと会合を行い、同地域における官民連携公共事業(OxI)やコミュニティ道路、雇用、通学車両、鉱山におけるインターンシップ、ビジネス機会、廃棄物処理など多岐にわたる項目で合意に達した。さらに2021年11月25日に改めて会合を実施することなどが取り決められた。
 ところが2021年11月9日、Cotabambas郡では再度48時間のデモ抗議が開始され、Mara、Pisaccasa、Churayなどの地点で南部鉱物輸送道が封鎖された。抗議デモの理由としてCotabambas防衛戦線のLimaypuma代表は、2021年10月27日の首相訪問の際に取り決められた合意事項に関し、政府が未だに大統領令を公布していないことや、2021年11月8日の会合に環境大臣が出席しなかったことなどへの不服を表明した。また、今後会合には問題解決を約束した各省の大臣が出席し副大臣以下の職員は派遣すべきでないと主張したほか、48時間以内にCastillo大統領とVasquez首相が同地を訪問しない場合は無期限デモを行うとの姿勢を示した。

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