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豪:連邦政府、温室効果ガス低排出技術を支援する1bA$枠の官民基金「Low Emissions Technology Commercialisation Fund」を設立へ
2021年11月10日付けの地元メディアによると、豪連邦政府は温室効果ガス(GHG)低排出技術を支援する1bA$枠の基金「Low Emissions Technology Commercialisation Fund」を設立することを明らかにした。同基金は、同政府がクリーンエネルギー金融公社Clean Energy Finance Corporation(CEFC)に新たに設けた資金枠500mA$と、民間投資家による出資枠500mA$で構成される官民基金であり、炭素回収貯留(CCS)やGHG低排出の鉄鋼やアルミニウム製造、太陽光発電などの技術を対象とする模様。豪連邦Angus Taylorエネルギー・排出削減担当大臣は、「現在の豪州では、複雑な技術に特化した小規模な新興企業に行う融資が高リスクと見なされる問題が存在する。」とし、同基金がこの問題に対応するものであると述べた。一方、民間投資家は同基金の対象にCCSを含めるということについて慎重な見方のようであり、気候変動に焦点を当てたベンチャー資本企業の豪Kilara Capital社は「CCSは非常に高コストであるため、銀行の信用を得られない恐れがある。」としている。
