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メキシコ:Oaxaca州San José銀・金鉱山、環境影響評価書が非承認で操業危機、環境省は先住民協議を計画
2021年11月11日付け報道によると、加Fortuna Silver Mines 社が保有するSan José銀・金鉱山(Oaxaca州)は、環境影響評価書(MIA)に係る問題により操業の危機に直面している。背景として、同社の現地法人であるMinera Cuzcatlán社は、2009年に承認を受けたMIAをさらに10年延長するため2021年5月より環境天然資源省に申請していたが、2021年11月10日に却下された。同社発表によると、非承認の理由として、インフラ関連の評価が保留されていることや、同社がすでに提出していた書類が未提出と判断されたことが挙げられた。2021年10月23日にMIAが有効期限を迎え、現在は連邦裁判所より下された仮処分命令の下、期限を超えた操業継続が認められている。Fortuna Silver社は、非承認理由の確認と当局との協議を進めている。また同社は、環境上の義務を遵守している事業者にとって環境許可更新は通常かつ反復的な行政手続きであるにもかかわらず、従来よりも手続きが煩雑化しているとコメントした。なお、環境天然資源省は、2021年11月11日付けで掲載した公式声明の中で、鉱山周辺に居住するZapoteca族先住民コミュニティとSan José鉱山の操業に係る協議を実施する意向を発表した。しかしながら、日程等詳細は記されていない。
