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- 鉱種:
- ニッケル バナジウム
豪:IGO社、WA州Novaニッケル鉱山でレドックスフロー電池電力供給システムの試用契約をAustralian Vanadium社と締結
2021年11月11日付けの地元メディアによると、豪IGO社は、同社が操業するWA州Novaニッケル鉱山において、豪Australian Vanadium社が製造する、バナジウムイオンの酸化還元反応を利用した蓄電池「レドックスフロー電池(VRFB)」を電源とする独立式電力供給システム(SPS)を試用する契約を、同社と締結したことを明らかにした。IGO社はこの契約に基づき、スペインの製造企業E22社が製造する300kWhのVRFBを電源とするSPSを無償で12か月間試用し、その後、このSPSを買い上げる、または賃借するというオプションを有する。Australian Vanadium社によると、このSPSは年間における大半の時期に、エネルギー源の全てが太陽光や風力などの再生可能エネルギーとなるよう設計されており、曇天などの日にはバックアップ燃料としてディーゼルを利用するもので、今回の試用においては、全体的なエネルギー源に再生可能エネルギーの占める割合が85~90%なることを目標としているとされている。また、このSPSは、稼働寿命が20年以上で再配置が可能であるので、同一のSPSを複数の鉱山で繰り返し利用することも出来るとされている。
