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2021年11月16日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Timah、錫価格の上昇により9か月ぶりの黒字に転換

 2021年11月11日付け現地メディアによると、錫大手PT Timahは、2021年9月までの9か月間の純利益を61.2bIDR(インドネシアルピア)とし、生産量が減少したにもかかわらず錫価格が上昇したおかげで、2020年同期の25.5bIDRの純損失に比べて340%の急増となった。
 同社によれば、世界経済の回復により錫関連製品の需要が増加している一方で、供給は依然として限られており、価格を押し上げている。PT Timahの2021年1~9月期の平均錫金属販売価格は1tあたり31.58US$で、前年同期の16.832US$と比較して79%上昇した。
 PT Timahによると、2021年9月期の錫鉱石生産量は、前年同期の34,614tから48%減の17,929t、錫金属生産量は37,588tから49%減の19,120tとなった。
 PT Timahの錫鉱石生産量の約58%は海洋採掘によるものであり、残りの44%は陸での採掘によるものである。同社によれば、錫鉱石生産量の減少は、COVID-19の流行と陸での錫鉱石採掘状況に関連した。
 2022年第3四半期までの錫の販売量は19,059tで、前年同期の45,548tから58%減少した。PT Timahの最大の市場はアジアで、総販売量の53%を占めており、次いで欧州が31%、米国が11%となっている。PT Timahの輸出先トップ5は、韓国(18%)、オランダ(17%)、日本(16%)、米国(11%)、イタリア(6%)である。同社は、世界の製造業国からの大きな需要により、2021年末まで錫の価格は30US$/t台で推移すると予測する。
 PT Timahは、2021年9月期のEBITDA達成額が1,813bIDR、前年同期比で108%増となり(前年同期870bIDR)、EBITDAマージンが18.7%(前年同期7.3%)と収益性の大幅な収益の向上を記録した。2021年9月期の売上総利益率は20.6%(前年同期6.0%)、純利益率は6.3%(同-2.1%)、負債比率は90.2%(同141.9%)を記録し、営業キャッシュフローは3,088bIDR(同3,675bIDR)となった。

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