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チリ:大統領候補者のCODELCOに関する提案
2021年11月15日付け地元メディアは、各大統領候補者のCODELCO等に関する提案について報道した。
・José Antonio Kast候補(右派、Republicanos(共和党)、Frente Social Cristiano会派):CODELCO資本を民間へ51%開放する。市民がCODELCO、ENAP、ENAMIを共有することができるようにする「大衆資本主義」システムを作る。CODELCOの配当金制度の見直し。リチウムや他の鉱物事業への進出。
・Yasna Provoste候補(中道左派、Partido Democrata Cristiano(キリスト教民主党)、Nuevo Pacto Social会派):リチウムの国営企業を創立し、リチウム資源の探査と開発契約業務を担当、国内塩湖での生産プロジェクト管理、高付加価値製品を製造する新規事業開発の促進を行う。小規模鉱山会社の持続可能性を高めるべくENAMIの改革を行う。
・Sebastián Sichel候補(与党・中道右派会派、Chile Podemos Más):生産を高め、設定された予算と期間どおりにプロジェクトを実施すべくコーポレートガバナンスを改善する。債務が高水準にある財務状況に対処するため、銅価格の高騰による余剰金を考慮した資金調達分析を行う。生産プロセスでの水使用効率を高め、北部でインフラを共有した海水淡水化プラントを建設・運転することにより、陸水使用を制限する。Maricungaリチウムプロジェクト実現を支援し、リチウム産業の発展を促す。
・Gabriel Boric候補(左派、Convergencia Social(社会収斂等党)、Apruebo Dignidad会派):CODELCOを民間資本に開放しない。CODELCOからの財源を確保するため、同公社の資本政策表を評価する。CODELCOがリチウム事業化を続ける場合、同公社の支配下で開発を行うリチウム国営企業を創設する。
・Marco Antonio Enríquez-Ominami Gumucio候補(独立系中道左派、Partido Progresista(進歩党)):投資継続のため恒久的な資本構成モデルを確保する。技術開発を進め、生産性レベルを向上させるべくより多くの投資を行う。
・Franco Parisi Fernandez候補(独立系右派、Partido de la Gente(人民党)):CODELCO
の管理職給与の上限を設定する。鉱業省とエネルギー省を統合する。CODELCO本社をCalamaに置く(注:同候補は省庁、国営企業の地方移転を提案している)。
・Eduardo Artés Brichetti候補(独立系左派、Unión Patriótica(愛国同盟)):付加価値を高めるべくCODELCOの事業を拡大する。生産活動で汚染が発生しないよう、技術の近代化を進めるためCODELCOに民間資本を取り入れる。
