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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト ニッケル リチウム
2021年11月22日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:新たなバッテリーリサイクル工場、2021年12月にSulawesi州で建設開始予定

 2021年11月17日付け現地メディアによると、Luhut B. Panjaitan投資・海事担当調整大臣は、中央Sulawesi州の新しい電気自動車(EV)バッテリーリサイクル工場が2021年12月に建設開始見込みであると発表した。このバッテリーリサイクルプラントプロジェクトは、インドネシアMorowali工業団地(IMIP)内の141,700m2の敷地に建設予定で、推定91mUS$の建設費用が見込まれている。所有企業は明らかでない。
 本プロジェクトでは、バッテリー98.5%がリサイクル可能で、規模はさほど大きくないが、その影響は非常に大きいとされている。同大臣によると、2つのフェーズに分かれ、第1フェーズでは、12千t/年の粗製水酸化ニッケル・コバルトと1.2千t/年の粗製炭酸リチウムを生産、第2フェーズでは、処理能力40千tのリサイクルプラントを開発し、粗製水酸化ニッケル24千t/年と粗製炭酸リチウム2.4千t/年の生産能力を持つ。インドネシアで最初のEVバッテリーリサイクル工場は、PT Indonesia Puqing Recyling Technology(IPRT)所有のもので、同じIMIPで2021年12月に操業開始予定である。同社は、広東BRUNPリサイクル技術(Guangdong BRUNP Recycling Technology)社(出資比率70%)、GEM社(同15%)、PT IMIP(同15%)で構成される。なお、広東BRUNPリサイクル技術社は、中・寧徳時代新能源科技(CATL社)の子会社である。

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