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- 銅
ロシア:Udokan銅プロジェクト向けの電力供給に対する約1.8bRUBの政府補助金が承認
2021年11月15日付けの地元報道等によると、極東・北極圏発展省は、Udokan Copper社(Alishel Usmanov氏所有のUSM Holdings傘下)が実施するUdokan銅鉱床(ザバイカリエ地方)の採鉱製錬コンビナート向けの外部電力供給に対し、1.784bRUB(ロシア・ルーブル)の政府補助金を提供すると発表した。
極東社会経済発展政府委員会の幹部会は、以下の補助金申請を承認した。
- コンビナート第一フェーズの外部電力供給に1.75439bRUB
- 最大電力が670kWを超える受電設備(Chara変電所220/110/35kV、出力50MW)の接続に30mRUB
Udokan Copper社は2021年初め、建設中の製錬施設用Udokan MMP変電所からBluzhdayushchy変電所までの送電塔の建設が完了したと発表した。電力インフラにより、商業生産段階のコンビナートの電力確保が可能となる。総消費電力は、2022年から166MWとなり、2025年には195MWまで増加見込み。Novaya Chara村の変電所からUdokan採鉱製錬コンビナートまでの25kmに及ぶ2基目の送電線(2回線)と、Udokan MMP変電所の第二フェーズ(第1フェーズ(50MW級変電所と1基目の220kV送電線)は2019年末に完了済)については建設が完了している。
TOR(先行発展地域)であるザバイカリエ地方に所在するUdokan Copper社は、銅鉱石を採掘・処理する最新の採鉱製錬コンビナート(第1フェーズの年間鉱石処理能力15百万t)を建設中。最終製品は銅カソードと硫化精鉱であり、年間135千tの銅を生産予定。総投資額は112.511bRUBとなり、2022年に操業開始見込み。第1及び第2フェーズを合わせた年間鉱石処理能力は40百万t、うち、第2フェーズの投資コストは289bRUBを予定。
Udokan鉱床はロシア最大の未開発銅鉱床であり、JORC規定による銅の資源量は26.7百万t、埋蔵量は15.1百万t、ロシア式分類による銅の埋蔵量は20.1百万t、資源量は27.3百万tである。
