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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト ニッケル
2021年11月30日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:錫の輸出を2024年に停止する可能性について大統領が言及

 Joko Widodo大統領は2021年11月24日、中央銀行の金融関係者との年次会合で、資源加工産業への投資誘致や対外収支改善の一環として、2024年に錫の輸出を停止する可能性があると言及した。以下は大統領の発言からの要約である。
・我々はニッケルから輸出停止を開始した。2022年にはボーキサイトの輸出停止をする予定である。2023年には銅、2024年には錫の輸出が停止できるかもしれない。
・ニッケルの輸出停止により、貿易収支、国際収支、経常収支が改善されている。
・我々は(ニッケルの輸出停止で)WTOで訴えられたが、それは問題ではない。
・我々が要求しているのは付加価値であることから、これらの資源を半製品または完成品として輸出してほしい。
 なお、これに関連して、2021年11月24日付けメディアによると、Joko大統領は最近、公の場で同様の発言をしており、東南アジア最大の経済大国があまりにも長い間未加工鉱物を輸出したために、国から大きな輸出収入と製造業での雇用が奪われていると主張している。また、金属鉱石の主要輸出国であるインドネシアは、2020年にニッケル鉱石の輸出を停止した。この動きをきっかけに、主に中国からニッケル加工への投資が殺到している。

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