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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2021年12月1日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:三菱マテリアルとPTFI、PT Smeltingの能力増強に関する契約を締結

 2021年11月26日付け現地メディアによると、三菱マテリアルは、PT Freeport Indonesia(PTFI)と、東Java州の銅製錬所PT Smelting(PTS)の処理能力を拡大することで合意したと発表した。この取引によって、三菱マテリアルのPTSの過半数の株式が希釈される。
 本取引により、三菱マテリアルとPTFIは、同製錬所の銅精鉱処理能力を現在の百万t/年から1.3百万t/年に拡大し、銅カソードの生産能力も300千t/年から342千t/年に拡大することに合意した。PTFIは、この拡張工事のために250mUS$の融資を行い、この融資は簿価に基づいてPTSの新規発行株式に転換される。増設工事の完了は2024年前半の予定である。
 また、三菱マテリアルとPTFIは拡張工事完了後、PTSはPTFIからの銅精鉱のみを有料で処理し、他の鉱山会社からの精鉱は処理しないことに合意した。また、PTSで製錬された銅精鉱に含まれる銅、金、銀の所有権は、製錬過程で発生する副産物も含めて、PTFIに帰属する。
 現在、三菱マテリアルはPTSの株式を60.5%、PTFIは残りの株式を保有しているが、取引完了後、三菱マテリアルの保有率は35%となる見込みである。

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