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2021年12月2日 シドニー Whatmore康子

豪:Queensland工科大学、豪州で初の試みとなる人工知能を利用した鉱山跡地リハビリテーションシステムを開発

 2021年11月26日付けの地元メディアによると、Queensland工科大学(Queensland University of Technology:QUT)が、豪州で初の試みとなる人工知能(AI)を利用した鉱山跡地リハビリテーションシステムを開発することが明らかにされた。このシステムの開発を率いる、同大学のKen Nguyen博士は、「鉱山跡地のリハビリテーションは専門家の知識に大きく依存するもので、相互作用的な要素を考慮する必要性を持つものであるが、現在は新興の環境探知テクノロジーによって作成される大量のデータを取り扱うことにより非効率やボトルネックが生じている。」と指摘した。また、同システムについて、「鉱山跡地の特徴に合った精密な調査を迅速に行うことを可能とし、リハビリテーションの費用を約2%節減するほか、リハビリテーション成果を向上させてQLD州に146mA$相当の恩恵をもたらす可能性がある。」と述べた。同大学は同システムの開発において、QLD政府の博士号取得者による産業リサーチを対象とする助成金制度「Advance Queensland Industry Research Fellowship」から360kA$を給付されたとしている。また、同大学はJohn Outram博士がテクノロジー企業のSynbio社などと共同で実施する、鉱山廃棄物を利用し高付加価値製品を製造する研究にも同助成制度から240kA$を給付されたとしている。

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