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カンボジア:鉱業部門、税外収入が目標の96%を達成
2021年11月29日付け現地メディアによると、エネルギー省は2020年、カンボジアは鉱業部門から21mUS$以上の税外収入を得ており、2019年に比べて「わずかに増加」していると発表した。鉱山エネルギー省によると、カンボジアは2021年当初からの9か月間に、鉱業部門から98.5bKHR(リエル:24.21mUS$)の税外収入を得ており、77.5bKHRから2020年比27.06%増となった。
これは、2021年予算法で定められた目標値である102.4bKHRの96.15%に相当する。
同省の前鉱物資源局長であるYos Monirath氏によると、「税外収入」とは、ライセンス料、土地リース料、ロイヤルティ、違約金など、税以外の財源によって同省が得る経常的な収入を指す。
鉱山エネルギー省鉱物資源局長Ung Dipola氏によれば、全国的なCOVID-19ワクチン接種キャンペーンの成功を受けて、ほぼすべてのセクターが再開され、経済回復にプラスの効果をもたらしている。また、鉱山エネルギー省は鉱業部門からの税外収入は、年末までに2021年の目標を20~25%上回ると予想している。更に、鉱物や建設用資材の需要に支えられ、これらの収入は毎年増加し続けると予測しており、既存の金生産事業が来年にはフル稼働に達する見込みであることや、石炭の輸出も拡大すると予測している。
鉱山エネルギー省は2022年、工業部門から140.8bKHRの税外収入を集める予定で、2021年の目標から37.47%増加する。
Dipora氏は、鉱業から得られる経済的利益は大きく、特に原材料の供給が公共インフラや建設プロジェクトの開発に大きく貢献しているという。また、鉱業は地域社会の発展にも寄与しているという。
カンボジア王立アカデミー、カンボジア国際関係研究所の経済研究員であるHong Vanak氏は、「鉱業による国家収入が着実に増加しているのは、政治的安定と鉱業への投資の増加によるものだ。」と述べる。しかし、「中東やアフリカ、中南米の国々とは異なり、鉱業が国家収入の主要な源泉となることはないだろう。」と指摘する。
