EU：欧州委員会、EU廃棄物輸送規則の改正案を公表

　2021年11月17日付けのプレスリリースによると、欧州委員会は、EU廃棄物輸送規則の改正案を公表した。改正案では、サーキュラーエコノミーと汚染ゼロを実現するとの野心的目標を満たすため、廃棄物輸出ルールの規制強化、資源としての廃棄物循環システムの効率化、廃棄物の不正取引への厳格な対応を提案している。また、非OECD諸国への廃棄物輸出は大幅に制限されるとし、相手国が特定の廃棄物を受け入れる意思があり、かつ持続的に管理できる場合のみに認められる。OECD加盟国への廃棄物輸出についてもモニタリングを行い、相手国で深刻な環境問題を引き起こす場合には停止される可能性がある。このほか、EU域外に廃棄物を輸出する全ての域内企業は、廃棄物を受け入れる施設が、環境保全上健全な方法で廃棄物を管理していることを示す独立した監査を受けていることを保証しなければならない。