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ニュース・フラッシュ

鉱種:
プラチナ パラジウム PGM(白金族) ニッケル
2021年12月7日 バンクーバー 佐藤佑美

加:BHPと豪Wyloo Metal社、加Noront Resources社の買収に関する交渉を継続

 加ON州の未開発大規模鉱床群として知られるRing of Fire地域にて、Eagle’s Nestニッケル・銅・PGMプロジェクト及び複数の周辺探鉱案件を保有する加Noront Resources社の買収に関して、BHPと、豪Fortescue Metals社のAndrew Forrest会長が所有する豪Wyloo Metals社との交渉が継続している。現在、BHPは1株あたり0.75C$、Wyloo Metals社は1株あたり0.70C$の買収提案を行っており、Noront Resources社の取締役会はBHPの提案を支持している。買収成立には株主の50%以上による承認が必要であるが、同社株式の37.2%を保有するWyloo Metals社は、2021年10月18日時点において、BHPのオファーを支持する予定はないとしていた。BHPはWyloo Metals社から支持を獲得するため11月以降交渉を続けており、2021年12月3日付けプレスリリースの中で、3度目となるオファー期限の延長(2022年1月14日まで)を発表した。
 Eagle’s Nestプロジェクトの推定・確定埋蔵量は約11.1百万t(品位:Ni 1.68%、Cu 0.87%、Pt 0.89g/t、Pd 3.09g/t)、予測資源量は約9.0百万t(品位:Ni 1.10%、Cu 1.14%、Pt 1.16g/t、Pd 3.49g/t)と試算され、2024年からの建設開始、2026年内の生産開始が計画されている。Ring of Fire地域では、ON州政府がオールシーズン・アクセス道路の建設計画を提案しており、鉱山開発に対する期待がかけられている一方で、一部の先住民族はコンサルテーションが不十分であるとして訴訟を起こしている。

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