豪：連邦政府、先住民の技能や雇用及び事業機会などを促進する計画「National Roadmap for Indigenous Skills, Jobs and Wealth Creation」を策定

　2021年12月6日付けの地元メディアによると、豪連邦政府は、先住民の技能や雇用及び事業機会などを促進する計画「National Roadmap for Indigenous Skills, Jobs and Wealth Creation」を策定したことを明らかにした。同計画は、技能、雇用、事業を3つの主要分野とし、これらの分野において「先住民若年層の高等教育や訓練、起業、雇用を促進する」、「土地や海洋、水資源、文化的リソースに対する先住民の権利を活性化する」、「広域な産業において先住民事業に対する需要を促進する」などの政策を展開するものである。また、Ken Wyatt豪州先住民大臣によると、同計画は同政府が2008年より実施する、先住民が医療、教育、雇用などで経験する不平等に取り組む政策「National Agreement on Closing the Gap」を補完するものであるとされている。豪州鉱物資源評議会（MCA）は、同計画の策定を歓迎し、鉱業界が先住民を支援する上で継続的に担う重要な役割を同計画が強化するものであるとしている。MCAによると、鉱業界における見習い労働者の10％は先住民で占められるほか、遠隔の鉱山においても被雇用者の18％が先住民であるとされている。