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2021年12月10日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:大統領による錫輸出停止の可能性に関する発言を受け、錫価格が最高値を更新

 2021年11月24日付け現地メディアによると、インドネシアのJoko大統領が、2021年11月24日、アジア諸国への下流加工・製造業への投資誘致の一環として、2024年に錫の輸出を停止する可能性があると述べたことによって、電子機器分野で広く使用されている錫は、3か月契約で初めて40,000US$/tを超え、過去最高値を更新した。錫の現物価格は、今年に入ってから1tあたり1,000US$以上という空前のプレミアム価格で取引されており、現物市場での深刻な供給不足を示している。
 錫市場への圧力はパンデミックが始まって以来高まっており、価格は2021年の今頃から2倍以上になっている。
 Fitch Solutions社によれば、世界の錫の供給速度は、COVID-19パンデミックから回復し、需要を大幅に上回っている。錫は、半導体のはんだを介して電子機器に使用されるが、パンデミックの際には、医療機器、家庭用機器、個人用機器の販売増加に伴い、需要が大幅に増加した。その結果、精錬された錫の世界的な在庫が減少したため、2021年に入ってからも価格は上昇し続けており、中国の電力不足による価格上昇の影響を大きく受けていると同社は述べている。錫のはんだは、ソーラーパネルを構成する主要部品である太陽電池の主要部分であるため、中国の電力不足の際には需要が急増した。

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