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2021年12月10日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PTVI、Grasberg銅・金鉱山のエネルギー源切り替えを検討

 2021年12月3日付け現地メディアによると、米国の株主や銀行、そして気候変動の圧力に押されて、インドネシアで最大の鉱山会社であるPT Freeport Indonesia(PTFI)は、Papua州の中央高地にある巨大なGrasberg地下銅・金鉱山の電力を、石炭から天然ガスに切り替える計画を積極的に検討している。
 PTFIは、Grasberg鉱山から北西に490km離れたBP社のTangguh液化天然ガス(LNG)プラントからガスを配管するか、南岸のTimika港にLNG出荷を扱う再ガス化プラントを設置するかの選択肢を持っている。PTFIのTony Wenas会長によれば、どれが一番良いか、現在検討中であるが、将来的に石炭を使わなくなることは間違いないとしている。
 PTFIは現在、Timika近郊にある195MWの石炭火力発電所に依存しており、高地にある鉱山まで100kmの送電線で結ばれている。また、ピーク時や緊急時に対応するために、さらに130MWのディーゼル発電機が設置されている。
 同社の経営陣は、この転換についてまだ明確な決定を下していないが、20kmに及ぶ電化された地下鉄道網、脱水・換気システム、第3工場を動かすための追加電力に対応するため、128MWのDual-Fuel発電セットをすでに導入している。
 露天掘り時代のピーク時には250千tあった1日の鉱石生産量が130千tに減少しているにもかかわらず、より硬い地下の岩石をさらに粉砕する必要があるため、現在の操業を補完するために新しいミルが必要となる。
 専門家によると、BP社が供給可能であれば、Tangguhからのガスの配管工事には約500mUS$の費用がかかると言われている。
 PTFIは、Bintuni湾から海岸沿いの町Kaimanaまでの130kmの陸地を横断するのではなく、Timikaまでの全距離をカバーする900kmの海底パイプラインを検討していると言われている。
 他方で、再ガス化ターミナルの建設費用500mUS$のほかに、LNGオプションには同様に困難な問題がある。Arafura(アラフラ)海は海岸付近では水深が10mと浅いため、小型のタンカーでなければ沖合の排出ポイントに近づけない可能性等がある。

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