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- 鉱種:
- PGM(白金族)
南ア:PGM生産者Amplats社、Mototolo PGM鉱山の拡張プロジェクトを承認
2021年12月10日付け南アPGM生産者Amplats社の発表によると、同社の取締役会は、Mototolo PGM鉱山(Amplats社シェア100%)に隣接するDer Brochen PGM鉱床の開発に掛かる3.9bZAR(南ア・ランド:約244mUS$)の投資を承認した。同鉱床の鉱石処理は、Mototolo鉱山の既存施設を活用して行い、枯渇しつつある同鉱山の鉱石生産を補う形になる。同社CEOのNatascha Viljoen 氏は、「Der Brochen鉱床はAmplats社のポートフォリオの中でも高品位かつ低コストのオプションである。同鉱床のUG2鉱石は、Mototolo PGM鉱山同様にBord & Pillar採掘法による完全機械化された採掘が可能であり、PGMのコストカーブにおける下半分に位置する。」と説明した。この拡張プロジェクトは2022年の第1四半期に開始され、2023年後半に最初の生産を予定している。
また、Amplats社は、Mogalakwena PGM鉱山においても、露天採掘の最適化、下部採掘の可能性、水素燃料電池トラックの導入、選鉱施設の拡張など様々な取組みを進めている。特に第3選鉱施設に関するFSは2022年前半まで続く予定であり、取締役会の承認はFSの提出後になる予定。
2021年における同社の精錬PGMは、5.0~5.1百万ozになる見込みであり、2022年については、ACP(Anglo Converter Plant)のアップグレードの期間があることから生産量は減少し、4.2~4.6百万ozになると予想されている。近年のインフレ等の影響で、通年の生産コストは上昇傾向にあり、2021年については、当初予定であった12.0~12.5千ZAR/ozを上回り、13.0千ZAR/ozを見込む。2022年には、更に上昇し13.8~14.5千ZAR/ozになると想定している。
