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2021年12月15日 シドニー Whatmore康子

豪:国連、WA州先住民遺産保護法の改正案が国際的な基準を満たしていないと懸念する書簡を在ジュネーブ豪大使に送付

 2021年12月10日付けの地元メディアによると、国際連合の人種差別撤廃委員会は、WA州政府がこのほど同政府の議会に提出した、WA州先住民遺産法「Aboriginal Heritage Act」の改正法案について、国際的な基準を満たしていないとの懸念を示した書簡を、在ジュネーブSally Mansfield豪州大使に宛てて送付した。WA州政府は、同法案が先住民の文化遺産が先住民によって管理されるものであると認め、先住民遺跡の保護を改善するものであるとしているが、同委員会は、同法案が「豪連邦の豪州先住民大臣に過剰な裁量権を与えているうえ、同大臣が先住民遺産に打撃を与える恐れのある決定を下す際に、十分な情報や協議の機会を伝統的な土地保有者に事前提供すべきという定めが不足しており、文化遺産に関する制度や政策における構造的な人種差別を存在させるものとなっている。」としている。人種差別撤廃委員会は同書簡において、同法案に関する状況について詳細な情報を同委員会に提供するよう、Mansfield大使に要請している。

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