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ペルー:Las Bambas銅鉱山争議、MMG社の操業回避に向けた新提案実施をコミュニティ側が拒絶
2021年12月12日付け現地紙によると、2021年11月20日に開始された南部鉱物輸送道の封鎖により2021年12月半ばのLas Bambas銅鉱山操業停止を発表したMMG Las Bambas社は、2021年12月10日に封鎖を実施するCusco州Chumbivilcas郡に対し、事態打開のため精鉱輸送トラック14台を手配するほか、一般車両12台の運転手としてChumbivilcas郡住民を新たに雇用することに加えて、年間約1mPEN(ソーレス)を同郡の10のコミュニティにおける社会プロジェクトに投資することを提示した。
本提案について同郡の法務顧問であるVilla弁護士は、「冗談のような提案だ」とコメント、まずトラックや車両の運転手雇用については、通常のLas Bambas銅鉱山による支払いの相場を大きく下回る条件が提示されたほか、社会プロジェクト投資に関しても、本鉱山から700kPENの対価を受け取っているコミュニティが存在するにもかかわらず、本提案ではコミュニティの投資額は100kPENに留まっていると指摘、このような差異をつけるべきではないと意見した。その上で本提案を拒絶するとし、今後協議に応じない可能性もあるとの方針を示した。
このような中、2021年12月13日Las Bambas銅鉱山労働組合は、政府に対し本鉱山の操業停止回避と争議の解決を要求するデモ行進を実施した。
