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エクアドル:Río Magdalenaプロジェクト、憲法裁判所は探査開始禁止の判決
2021年12月3日付け業界紙によると、鉱業公社ENAMIと加Cornerstone社が探査を実施するRío Magdalenaプロジェクト(Imbabura県)について、2021年12月1日、エクアドル憲法裁判所は探査の開始を禁ずる判決を下した。
Río Magdalenaプロジェクトの範囲は約9,200haであり、そのうち約3,600haがLos Cedros保護林に該当する。法律上、保護林内での採掘活動は禁止とされていないが、活動家は常に採掘禁止を訴えている。
ENAMIとCornerstone社は2017年に初期探査を開始したが、Imbabura県裁判所の判決により環境ライセンスが取り消され、協議の権利も剥奪されたため、2020年6月に本探査を中止した。
エクアドル憲法裁判所は県裁判所の判決を追認し、環境ライセンスの付与は、保護林に関わる生物の権利、健全な環境で生活する権利、水や環境について協議する権利を侵害するものであるとした。ENAMIとCornerstone社は、プロジェクト範囲内での活動を一切禁止され、今後、建設したインフラを撤去し、影響を受けた森林を再生しなければならない。
今回の憲法裁判所の判決について鉱業技術者協会のRené Ayala会長は、「政府の保証の欠如を露呈しただけではない。裁判所は、技術的ではない政治的な判決を下す危険性があることが明らかになった。」とコメントした。
