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中国:中国アルミ集団、中国五鉱、南方希土、戦略的再編により新会社(中央企業)設立
12月23日付けの国務院国有資産監督管理委員会の公告によれば、中国アルミ集団、中国五鉱集団有限公司(中国五鉱)、贛州市人民政府(南方希土)などが関連レアアース資産における戦略的再編により統合され、国務院国有資産監督管理委員会傘下の新会社(中央企業)が設立された。
新会社名は中国希土集団有限公司で、報道によれば、董事長は中国アルミ出身の敖宏氏、総経理は中国五鉱希土出身の劉雷雲氏の予定。株主構成は、国務院国有資産監督管理委員会が1.21%、中国アルミ、中国五鉱、南方希土がそれぞれ20.33%、中国鋼研科技集団有限公司および有研科技集団有限公司がそれぞれ3.90%である。
今回の統合の目的として、10月の国有資産監督管理委の記者会見においては、「中央企業の再編統合の推進により、国有経済配置の最適化を促進し、(中略)レアアースや物流等分野の専門化統合を大いに推し進め、企業の競争力を確実に強め、世界的に競争力を持つ一流の企業を作るため。」との説明があった。
今回の統合により、新会社における2021年のレアアース採掘割当の合計は国内総量の43.08%を占めるほか、中・重希土の採掘指標は国内における中・重希土採掘総量の7割近くを占めることになるなど、中・重希土を主とする超大型のレアアース会社が誕生したことになる。
なお当地のアナリストによると、今回の新会社の設立はレアアース産業の発展促進に役立ち、中国政府のレアアース価格への規制を強めるとの指摘がある。
