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ペルー:Chumbivilcas郡コミュニティ、南部鉱物輸送道の封鎖を2021年12月30日まで一時解除することで合意
2021年12月22~23日付け現地報道によると、南部鉱物輸送道の封鎖により2021年12月18日から完全操業停止となったLas Bambas銅鉱山(Apurimac州)に関し、政府が同月21日に開催した協議会にオンライン出席したVasquez首相は、道路封鎖を行うChumbivilcas郡のコミュニティ代表者らに対して、30日間に及ぶ道路封鎖と争議の解決に向けて前進すべき時だと呼び掛けた。
さらに、同月30日に首相自身が率いるハイレベル委員会が現地を訪問し協議会を開催すること、同鉱山の活動の影響を受けるコミュニティを「特別対応エリア」として指定することなどを提案した一方、協議再開には道路封鎖の解除が必要であるとし、同月22日正午までにコミュニティ住民と相談の上、交渉再開や封鎖解除に係る決定を行うよう要請した。
本要請を受けて同月22日、Chumbivilcas郡コミュニティ法務顧問のVilla弁護士は地元メディア等に対して、コミュニティが同月30日まで封鎖を一時解除する旨決定した旨明らかにした。同弁護士は本決定を公式な文書で発表する方針を示した一方、同月30日以降に道路封鎖を再開するか否かは、同日に実施される協議会での交渉次第であるとコメントした。
鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)のDe la Flor理事は、一時的な封鎖解除では操業再開を保証できないとコメントした。さらに、政府は非常事態宣言の発出(による道路封鎖解除)を行う権限を有しながら、これを実行せず、現在も操業再開できない状況が続いていることは遺憾だと表明した。
Tamayo元エネルギー鉱山大臣は、封鎖が一時解除されたことから政府はチャンスを得たと言えるが、今の状況はコミュニティから「12月30日までに要求に従わない場合、再度道路封鎖を行う。」と言われているようなものであり、懸念されるとコメントした。さらに、同鉱山の操業再開には一連の技術的プロセスが必要なため、短期間で操業再開する可能性は低いとの見方を示した。
