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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年1月5日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:PT Bumi Mineral Sulawesi、硫酸ニッケルの生産を1年以内に開始したい考え

 2021年12月27日付け現地メディアによると、Kallaグループ傘下のPT Bumi Mineral Sulawesi(PT BMS)は、南Sulawesi州の工場で硫酸ニッケルの生産を1年以内に開始する計画である。
 PT BMS社長のAfifuddin Suhaeli Kalla氏によれば、年産34千tの硫酸ニッケル第1工場の建設は2019年に始まったが、その後パンデミックのために中断、2021年になって建設を再開した。第1工場は1年後に商業生産を開始する見通しである。さらに、第1工場と同程度の能力を持つ第2工場は、2年後に商業生産を開始する見通しである。この2つの工場は、南Sulawesi州Luwo工業団地内にあり、総投資額は250mUS$と見積もられている。
 既報の通り、PT BMSは2021年12月21日に韓POSCO社とMOUを締結している。
 この契約により、POSCO社はPT BMSの製錬所で生産される硫酸ニッケルの引き取り手となる、とAfifuddin氏は述べている。硫酸ニッケルは、電気自動車(EV)用電池の重要な化学材料の一つである。
 Afifuddin氏は、同グループがEV用電池のエコシステム事業に参入することを決めた理由について、電池材料の世界的な需要増が見込まれることと、同国が電池化学材料の主要原料である世界最大のニッケル埋蔵量を有していることを挙げる。
 Afifuddin氏によれば、PT BMSは、硫酸ニッケルをバッテリー正極材の前駆体に加工する技術を持つPOSCO社と協力して、計画中のバッテリー正極前駆体工場を実現したいとする。また、同氏によれば、当面は、生産した硫酸ニッケルを輸出して加工する予定であるが、将来的には、最終製品まで全てインドネシアで生産することを望み、半製品ではなく、完成品を輸出するため、政府の鉱物ダウンストリーム計画を支持している。

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