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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2022年1月7日 ジャカルタ 白鳥智裕

インドネシア:NPI生産量、2022年に1百万t超

 2022年1月5日付け現地メディアは、当地の専門家Steven Brown氏の話として、パンデミックによるこれまでの遅れを取り戻し、多くの製錬所プロジェクトがようやく生産を開始する見込みであることから、同国のニッケル銑鉄(NPI)の生産量は2022年に1百万tを超える見込みであるとした。政府の2021年年のNPI生産目標は901,080tであった。
 Steven氏によれば、COVID-19の流行により2021年に延期された複数のプロジェクトは、2022年に生産を開始する。しかし、今後予想される巨大なニッケル産業の成長は、事業者により大きなプレッシャーをかけ、高グレードのサプロライト鉱に対する需要はかつてないほど高まる。サプロライト鉱のグレードは、資源の枯渇により確実に低下しており、インドネシアの製錬所の操業コストにも拍車をかける。
 また、同氏によれば、NPI価格も2021年12月から急速に下落しており、NPI生産者の利幅が減少することになる。NPI生産に加え、インドネシアでは2022年にニッケルマットとニッケル・コバルト混合水酸化物(MHP)の生産も増加する。

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