セルビア：Rio Tinto、Jadarリチウムプロジェクトを一時中断

　2021年12月24日付けのメディア情報によると、Rio TintoがセルビアJadarリチウムプロジェクトを一時中断するとして、同社のセルビア子会社Rio Sava Exploration社CEOのVesna Prodanovic氏が発言した。一連の抗議活動を受けて対話を促進するためとしている。2021年11月27日と12月4日に行われた抗議活動の後、セルビア政府は外国企業が地元資源を利用できるようにする収用法の改正案を撤回している。12月16日には、セルビアLoznica市当局がリチウム鉱山の土地をRio Tintoに割り当てるという利用計画を破棄した。同氏は、「地元住民に本プロジェクトの全ての側面をもっと知ってもらいたい。オープンな対話が利害関係者、地域社会とRio Tintoの全ての利益になると信じている。これからの期間は全ての争点を明らかにする機会だと考えている。」と述べている。同氏はまた、Rio Tintoが同鉱山で利用しようとしている技術的解決策について「再考し、場合によっては改善する。」としている。セルビアAleksandar Vučić大統領は、鉱山の開設は環境調査の結果と国民投票次第である、と繰り返し述べている。