中国：江西省新余市ハイテク区を「LIBの都」に、正極材料製造一大拠点へと成長

　2021年12月23日付け報道によると、江西省工業・情報化庁は、2021年江西省「5G＋工業インターネット」実用モデルプロジェクトを発表した。このプロジェクトで、江西省新余市ハイテク区内の江西贛鋒リチウム業股份有限公司（以下、江西贛鋒リチウム）が、「5G＋MECリチウムイオン電池（LIB）スマート化工場プロジェクト」を元に「5G＋工業インターネット」実用モデル工場として選出された。
　新余市は従来型の工業都市であるが、同市で町工場からリチウム初の上場企業にまで成長し、世界最大の金属リチウム生産者となっている江西贛鋒リチウムが牽引する形で、同市は「LIBの都」として成長しつつある。現在、同市ハイテク区には、江西贛鋒リチウムをはじめ、金リチウム科技有限公司、江西東鵬新材料有限責任公司といった大手企業を含む66社のLIB、新エネルギー関連企業が集結し、リチウム塩類、LIB正極・陰極材料、電池までのLIB一大サプライチェーンを築いている。このうち、同区内でのリチウム塩類の生産能力は15.95万t/年で、世界の25％、国内の39％を占め、世界最大規模の車載LIB用正極材料の生産拠点となっている。