ペルー：Apurimac州知事、南部鉱物輸送道に替わる新たな精鉱輸送道を提案

　2022年1月5日付け現地紙によると、Apurimac州のLantaron知事は、同州に位置するLas Bambas銅鉱山やその他の鉱業プロジェクトからの精鉱輸送を目的として、抗議デモにより頻繁に閉鎖される南部鉱物輸送道に替わる「アンデス横断経済道（Corredor Economico Transandes）」の設置を提案した。
　同知事は、2021年末は40日間の道路封鎖やこれに伴うLas Bambas銅鉱山の操業停止によって、Apurimac州は60mPEN（ソーレス）の鉱業ロイヤルティを失ったとした上で、アンデス横断経済道が代替ルートとなれば道路封鎖による一連の問題を解決できると述べた。また、本ルートは、Las Bambas銅鉱山を起点とした場合、南部鉱物輸送道よりも130km短く、最終目的地は南部鉱物輸送道で利用されるMatarani港（Arequipa州）ではなくMarcona港（Ica州）になるほか、既存道路のカテゴリー変更や本案件優先のための非常事態宣言などによって、長くとも半年で通行可能となるとの見通しであることを明らかにした。さらに、州内の住民にとっては道路のメンテナンスなどで雇用の機会ともなるとコメントした。